旧尾崎テオドラ邸とは about
WHAT IS THE FORMER RESIDENCE OF THEODORA OZAKI?
水色の洋館
旧尾崎テオドラ邸は
世田谷区豪徳寺に現存する、
明治21年築、昭和8年に
豪徳寺に移築された
水色の洋館です。
明治21年(1888年)、英国生まれの令嬢テオドラの為、日本人の父である男爵が建てたと言われています。当初は港区にありましたが、譲り受けた英文学者が一度解体し、1933年(昭和8年)に現在の場所に移築をしたそうです。テオドラはのちにかつての東京市⻑・尾崎行雄の妻となりました。
- 尾崎テオドラ英子
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1870年 ロンドンで尾崎三良とバサイア・モリソンの長女として誕生。 尾崎行雄の後妻。日本の詩や昔話の英語への翻訳出版や尾崎行雄の米国への桜寄贈に一役買う等、異文化理解・国際親善・民間外交の分野で功績を残しました。1932年病気療養中の英国で永眠。
- 尾崎行雄
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1858年 相模国(現在の神奈川県)に誕生。1890年第1回衆議院選挙当選。以後連続25回当選の史上最多記録を作りました。1903年東京市長に就任し、テオドラと再婚(最初の妻は病没)立憲主義と平和を重んじる政治家でした。東京市長時代にアメリカ合衆国へ桜を送り、今もポトマック川沿いは桜の名所となっています。
保存プロジェクトのはじまり
この洋館は2020年夏に取り壊されるはずでしたが、この洋館を愛する近隣住民の皆様と、ネットでの呼びかけに賛同されご署名をお寄せくださった4000人超の皆様の応援を受け今日も豪徳寺に存在しています。
私たちは
今後もこの洋館を守っていきたい
更に百年の命を与えたい
漫画家・山下和美が中心となり【一般社団法人 旧尾崎邸保存プロジェクト】(代表:山下和美・笹生那実)を設立し、両代表のほぼ全財産をつぎ込み土地家屋を取得して、洋館は社団法人のものとなりました。解体を免れた洋館は、見事な建築としての姿とは裏腹に、建てられてから百年以上の歳月ゆえ、このままでは朽ちていくのは避けられない状態でした。保存するためには多大な修繕費用が掛かる為、クラウドファンディングのご支援や、複数の漫画家さんからの融資を受け、この想いのあふれる、大プロジェクトがスタートいたしました。
future旧尾崎テオドラ邸のこれから
明治・大正・昭和初期のイメージを大切にしながら、これから先もこの洋館をずっと残し続けたい。
「洋館」という非日常空間に、広い世代に楽しんで頂ける「ギャラリー」と「喫茶室」をつくりこの館を守ってくれた皆様、またこれからを守って下さる皆様方と、ここで働くスタッフと共に
新たな100年の歴史を
スタートさせたい。
そんな想いを抱き2つの事業を柱として歩もうとしています。
概要
- 法人名
一般社団法人旧尾崎邸保存プロジェクト
- 設立日
2022年(令和4年) 1月14日
- 代表理事
山下和美
笹生那実(共同代表)- 所在地
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〒154-0021
東京都世田谷区豪徳寺2丁目30−16 - メールアドレス