世田谷区豪徳寺に佇む水色の洋館は、“憲政の神様”とも呼ばれていたかつての東京市長・尾崎行雄の旧宅として1907年(明治40年)頃に建てられたと長らく伝えられてきました。しかし詳しい調査の結果、この館は尾崎行雄の妻である尾崎テオドラ英子がイギリスから日本に渡ってくる際に、テオドラの父である尾崎三良男爵が建てた物である事がわかってきました。建築様式は19世紀後半に日本に流入した下見板コロニアルと呼ばれるコロニアル様式が基盤となっています。
この洋館を愛していた漫画家・山下和美が発起人となり、たくさんの方の熱いご支援をいただいた末「一般社団法人旧尾崎邸保存プロジェクト」を設立。
共同代表・笹生那実と共にこの歴史ある洋館を100年先まで残していこうと動き出しました。
長い改修工事期間を経て2024年3月1日、ついに明治から残る水色の洋館は喫茶・ギャラリーを擁する新しい豪徳寺の名所として生まれ変わり歩みはじめます。
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